街より消えゆくチワン語の表記

 初めて桂林火車駅の前に立ったとき、「???」となった思い出があります。駅名表記「桂林」の横にGVELINZの文字。はて、桂林のピンイン表記はGUILINだったはず。
 じつはこれ、壮(チワン)族のチワン語での表記なんです。かつてはこの表記が北京語と併記されることが多かったのですが、次第に減っていき、現在の駅名表記はGUILINに変更されました。現在、こうした表記が見られるのは政府機関の看板ぐらいでしょうか。かつてはそれぞれの道の表記も二通りだったので、なんだか寂しくなった気がします。
 ちなみにチワン語で「ニイハオ」は「マンレイ」と言います。知り合いにもチワン族の人は多いですが、彼らの話す北京語は訛りが激しく、聞き取りに骨が折れます。チワン族の話題はまた別の機会に。