伏波将軍伝説

 漓江に面した山で有名なものの一つが伏波山。ここに行かれると、馬に乗って弓を射る武人の像に出会えます。彼こそ伝説の人、「伏波将軍・馬援」。
 かつて敵軍が押し寄せ、桂林の街に危機が迫りました。その時、馬援は単身交渉に赴き、「自分が弓を射るので、矢が届いた所まで撤退してくれ」と頼みます。敵軍の将軍も「良い余興」と了承します。
 しかし、なんと馬援の射た弓は桂林の山を打ち抜き(穿山の穴がその跡だと言われています。)、矢は国境近くに突き刺さったのでした。やむなく敵軍は国境まで撤退し、馬援によって桂林の街は救われたのです。
 どう考えても、穿山まで矢を届かせること自体が無理なのですが、さすがに白髪三千丈の国。ヒーロー万歳、といったところですね。