蟠桃

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          蟠桃です。

          平べったい桃です。

          普通の桃より味・香り共に強く、私は好きなのですが、

          日本では価格も高く販売期間も短いようです。


          『西遊記』では、この蟠桃を食べる「蟠桃会」がきっかけとなり、

          
          孫悟空は五行山に閉じ込められ、酒に酔った天蓬元帥は地上に落とされ

          豚の妖怪・猪八戒となり、玻璃の器を割ってしまった捲簾大将は

          砂漠の妖怪・沙悟浄となり、500年の間自分たちの師匠となる

          三蔵法師を待つことになります。実は三蔵法師も、釈迦第二の弟子が

          罰を受けて地上に転生した姿であり、同じく三蔵が乗る馬も罰を受けた

          竜王の息子が姿を変えたもの。天竺への旅によって、彼らは

          罪を許されることとなります。 


          ここからは、あくまで私の意見ですが

          蟠桃の「蟠」は訓読みすると「蟠り」=「わだかまり」であること、

          西遊記の作者はそこを考えていたのではないかと思うのですが。