京劇鑑賞
大学の国際交流処から電話。
「明日の夜、活動があるのでチケットを取りに来て下さい。」
うちの大学は、秋には必ず芸術活動があり、これまでにも
インドの楽団の演奏や国家レベルの歌手のコンサートなどが
行われてきました。
今年の演目は、中国国家京劇院による京劇。
京劇の劇団は中国に数多くあるようですが、文字通り中国唯一の
国家が誇る京劇の劇団です。
さすがに京劇ということで、観客にお年寄りが目立ちました。
まずは、京劇知識講座。京劇の発祥は北京ではなく安徽省だということ、
勉強になりました。
いよいよ京劇。以前見たものはみな四十分ぐらいのものだったので、
今回もそんなものだろうと思っていたのですが、なんと倍の八十分。
以前のものは観光用のショートプログラムだったんですね。
演じられたのは、『西廂記』から『紅娘(ホン ニャン)』。
科挙合格を目指す張君瑞が古寺で崔鶯鶯と出会い、互いに恋に落ちるのですが、
母親の反対や手紙の意味の取り違いなど、なかなかうまくいきません。
この二人の仲をなんとかしようと奮闘するのが崔鶯鶯の下女・紅娘です。
学生たちによってたびたび演じられています。
まさに芸術の秋を堪能した夜でした。