桂林米粉の値上げ

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 桂林庶民にとって、なくてはならない食品の一つ、桂林米粉。今週の頭から市内で平均5角(1元の半分)ほど値上げされました。

 私の働く学校のキャンパス内でも、肉や油、米などの価格高騰からと理由が説明され、新価格が表示されました。

 ところが・・・。

 この値上げは4月から決まっていたそうなんですが、値上げをした20日が全国哀悼日であったこと、今回の四川地震で被災したのがほとんど農村の人々だったこと、我が校の生徒の多くも農村出身であること、米粉のチェーン店「日頭火」の従業員たちもまた農村の出身であることから、お詫びの広告が張り出され、価格が19日より前のものに戻されました。
 この処置はうちのキャンパスの店だけであり、実際にはこのキャンパスのお店が他のチェーン店と違い24時間営業でないこと、桂林市から離れているため輸送コストがかかることなどから非常に経営的に苦しい決断ではあったようです。
 上の写真が値上げのお知らせ。下の写真、白いのがお詫びの全文で、横に赤く十九日以前の価格に戻す通知。

 かつて桂林在住だった日本人の友人と値上がりの話をしたところ、「それは四国・高松のうどんが値上がりするようなものだ。」という面白い意見が聞けました。

 今どき100円程度でうどんが食べられるのは日本で高松だけだろう。北京などで桂林米粉を食べれば100グラムで10元はする。それを3元という低価格で食べられるのは、桂林米粉がいかに多く桂林で消費されているかということを物語っている。高松の人々がおそらく日本で一番うどんを消費するように。

 さぬきうどんと桂林米粉。また面白い関係を教えられました。