もっと日本人に注目されても良いはずなのに・・・。

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 今日の写真は、見るたびに「もっと日本人に注目されて良いはずだ。」と感じているもの。名前は「開元寺・舎利塔」。

 今から1255年前。一人の僧が、日本に向けて旅立ちました。彼にとっては、5度目のチャレンジ。しかし今回も、彼の乗った船は日本には着きませんでした。海南島に流れ着いた彼は、島を治めている者の親戚が同様に治めている桂林へやって来ました。そして、この寺でしばらく教えを説いたのです。
 そう、彼こそが鑑真和上。この寺に鑑真がいたのです。

 見ての通り、現在はこの舎利塔のみなのですが、あまり良い環境とは言えません。これでも、数年前に整備された時の写真です。恐らく、鑑真を知っていてもほとんどの日本人がこの前を素通りしていったのではないかと思います。

 西安にある空海が修行したお寺も、かつては廃墟で建物すら残っていなかったのが、日本人の手で再建されたもの。桂林の片隅にひっそりと建っている(とはいっても、両江四湖の遊覧ではライトアップされるのですが)この寺、興味ある方は是非御覧になって下さい。