「天府双層鶏肉漢包」&飲茶のことなど

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 黄油蟹は高い!という意見をいただいたので、今日はもう少し値段の安い物を。

 写真は、正陽歩行街の「ケンタッキーフライドチキン」です。今回、ここで「天府双層鶏肉漢包」なるものを食しました。「天府」とは三国志の蜀の都として名高い、四川省成都のことを指します。そして後に続くのはダブルチキンバーガーの意味。このハンバーガー、ソースが四川料理でおなじみのしびれる辛さ、麻辣味なのです。しっかりとした四川料理の風味で、ケンタッキーがしっかりチャイナイズされていました。日本人には「???」の味かとも思いましたが、最近は日本でも「麻辣仙人」なんてスナック菓子が発売され足りしているので、案外ウケるかも。

 さて、この歩行街の一角の2階に目をやると「避風塘」という名のお店があります。ここは上海でも大人気の広東料理・特に飲茶が有名なレストランの支店、でした。でした、と書いたのは、実はここ、ずーっと閉まっているんです。開店したばかりの夏に食べて、3ヶ月後にはもう閉まっていました。その理由は「桂林人の口に合わなかった」から。
 じゃあ、どんな味が桂林人の好みなのだと言われるとちょっと困るのですが、私なりの独断と偏見で解説させていただきます。
 かつて桂林市内には「早茶」の看板を掲げた店が数多くありました。「早茶」とは朝6時ぐらいから10時ぐらいまで営業している飲茶のことをいいます。現在、このような店が少なくなったのは「桂林人が忙しくなったから」なのだそうです。
 そうした中でずーっと、早茶に人が多く集まる店があります。桂林百貨大楼の並びにある「台聯酒店」の2階のレストランです。おそらくここの味こそが、辛くて酸っぱいものが大好きな桂林人にとって「理想的な早茶の味」なのではないかと思うのです。
 勿論、私の好みのおみせであることも付け加えておきます。香港より遙かに安く楽しめますよ。お試しあれ。