春節
と共に年夜飯。年夜飯というのは、中国の年越し料理。
家族揃って食べることに意義があります。
中国語では、
「有り余る」の「余」と「魚」が同じ発音、
「吉祥如意」の「吉」と「鶏」が同じ発音なので、
料理には魚料理と鶏料理が含まれます。
真っ先に登場したのがこの方、黄 婉秋さん。
17歳の時、1960年の映画『劉三姐』に主演されました。
劉三姐というのは、唐の中宗の時代、悪政を歌で批判したという
少数民族・壮(チワン)族の伝説のスーパーヒロイン。
映画は広西・桂林だけでなく中国全土でヒットしたのですが・・・。
文化大革命が始まると一転、映画『劉三姐』は「大毒草」と批判され、
主演の黄 婉秋さんはいわれなき罪でなんと15年の労働改造で
獄につながれたのだそうです。
改革・開放の時期にはようやく復権され、私が桂林に協力隊員として
赴任していた頃には桂林市文化局の副局長を務めていらっしゃいました。
中国の中年以上の人々には黄 婉秋 = 劉三姐 というイメージ
なのだそうです。そのため、中年以上の桂林人は本物の黄 婉秋さんに
会うと、メチャクチャ感動するようです。
その黄 婉秋さんが、象鼻山をバックに『劉三姐』の歌で登場したので
桂林は大興奮に包まれたのでした。
こちらは私がネット通販で北京から取り寄せた紀文の「伊達巻き」。
日本からの輸入品も、クール便で北京から1日で桂林に届きました。
ただし、みんな辛めの味付けの料理を食べた後だったため、
ラオウーさんの姪っ子などにも「好甜っ!(とんでもなく甘い!)」と
不評でした。
この写真ではわかりにくいですが、結構お年を召した男性ばかりでビックリ。
中国も伝統芸能の後継者は少ないのかもしれません。
わかる人だけわかればいいネタで恐縮ですが、私はあの中島春雄さんが
操る獅子舞を見てみたいです。もちろん中島さんが一番前の足で。