入伏

           昨日は「入伏」でした。

           入伏というのは三伏の時期に入ったということで、

           昨日7月18日が旧暦の6月22日に相当し、夏至の後3度目の

           庚(かのえ)の日となることからこれを「初伏」と呼びます。

           同じように「中伏」と「末伏」があるのですが

           初伏(夏至後の三度目の庚の日)・

           中伏(四度目の庚の日)・

           末伏(立秋後初めての庚の日)で、これらをまとめて「三伏」と呼びます。

           ちょうど夏の「土用」の頃と重なりますが、「土用」は春夏秋冬の四回

           あるのに対し、「三伏」は夏のみです。一年で最も暑い時期とされます。

          
           「九夏三伏のあつき日は、泉をむすびて心をなぐさめ」というのが

           『平家物語』の灌頂巻 六道之沙汰に見えるので、平安時代には既に

           日本人にも知られていた概念だったようです。


           さて、最も暑い時期でも桂林人は鍋を食べます。昨日は

           ラオウーさんのお父さんの家でラオウー家三代(父・ラオウー・息子)

           と共に牛腩火鍋で夕食。
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           牛腩は中国語の辞書を引くと「牛バラ肉」などと

           訳されていますが、実際にはハラミや内臓部分もまとめて食べるようです。

           ラオウーさんのお父さんの大好物で、間もなく85歳という年齢ながら

           我々と同様にガンガン食べています。

           夕食後、ラオウーさんとブラブラ散歩をしていたら新しいレストランを

           発見。なんと店先には「清真」の文字が。「清真」はハラルフードを意味する

           中国語で、イスラム教ではこのハラルフードしか食べることを許されません。

           ラオウーさんのお父さんは敬虔なイスラム教徒でハラルフードしか口にしない

           ため、外での店選びが大変です。間もなく誕生日のお父さんのパーティー

           ここでやろうか、という話になりました。東北地方のイスラム料理中心というこ

           となので、桂林や新疆ウイグル自治区イスラム料理とは違った料理が楽しめそ           
           うです。