日本語スピーチ、桂林大会迫る・・・う~む・・・。

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 日本語のスピーチ大会の桂林大会が迫っています。

 ふと、決勝大会に参加する学生の原稿を見ると、様々な人(中国人・日本人問わず)の添削が入っていて、元々の文が原型を留めていないほどに直されています。
 しかも、それぞれの人によって言うことが違っているので、学生も途方に暮れているよう。

 少し、話をしました。

 「スピーチ大会の前、先生のところにたくさんの学生が添削を頼みに来たけれど、中には全く意味が通じなかったり、前後の関係がおかしい文の人がいてね。
 先生はそれは、直さないで返しました。

 先生がこれを意味の通った文に直すのは簡単です。でも、それではあなたのスピーチではなくなってしまう。もっと簡単な表現でいい。自分が今まで学んだレベルの日本語でいい。自分の分かる日本語でもう一度書いていらっしゃい。文法的な間違いは直してあげるから。

 先生はそう言いました。

 そうして、みんなが書き直して、発表したのがこの前のスピーチなんだよ。」

 かっこつけ過ぎですかね。でも、教師生活25年(『ど根性ガエル』の町田先生と同じです。)、この姿勢は変えてこなかったつもりです。

 学生も、何か感じたようでした。その学生と、添削してくれた人とのそれぞれの関係もあり、なかなか難しいようでしたが。

 「船頭多くして、船、山に登る」ということわざがありますが・・・。私は特に目立った添削は行いませんでした。

 うろ覚えですが、確か中国にも「人の病は 好みて 人の師と なろうとするにあり」とかいう言葉がありませんでしたっけ。

 写真は、学生たちが我が家に遊びに来たときに「桂林ウォーカー先生は、こんなこともできるよん。」と作って見せた、風船の犬。