ガガーン!そうだったの、日本語!
日本最大の前方後円墳は「仁徳天皇陵」と習った方、いらっしゃいますか?私もそう習いましたが、現在の教科書では「大仙陵古墳」となっているはず。現在の研究では、仁徳天皇の陵とは考えにくいとされているんですね。
また、日本最古の通貨も「和同開珎」ではなく「富本銭」。
また、日本最古の通貨も「和同開珎」ではなく「富本銭」。
研究が進んだり、新たな事実が出てくると教える内容が変わることになります。
これは日本語の世界も同じ。特にインターネットが発達した現在は、新たな情報に驚かされます。
例えば「おみおつけ」。かつてCMで森光子さんが「御御御付」である、と説明していたのを覚えていらっしゃる方も多いのでは。
ご飯に付けるものだから「付」、丁寧に御を付けて「御付」、それが一般名詞化したので更に丁寧にしたのが「御(み)御付」、同じことが繰り返されて「御御御付」。
実は違うのだそうです。
ご飯に付けるものだから「付」、丁寧に御を付けて「御付」、それが一般名詞化したので更に丁寧にしたのが「御(み)御付」、同じことが繰り返されて「御御御付」。
実は違うのだそうです。
「おみおつけ」は宮中で使われていた女房詞ですが、味噌汁を表す「おみ」(味噌汁の最初の音「み」に御をつけたもの)と吸い物を表す「おつけ」が合体した名詞であり、「御味御付」が正しい、ということです。
先日の歓迎会でもこうした話題で湧きました
「学校 へ 行く」と「学校 に 行く」はどう違うか、というのはこれまで
「へ」は方向を示し、「に」は目的地に到着することを示す
というように説明されることが多かったようです。それは間違いではないのですが、
これはもともと方言の違いに過ぎないということも分かってきました。
明治期にいわゆる「標準語」と呼ばれる共通語ができたときに、
九州方言の「に」
京都方言の「へ」
関東方言の「さ」
が存在していて、「に」と「へ」が残り「さ」は方言としてのみ残ったと考えられるのです。
「へ」は方向を示し、「に」は目的地に到着することを示す
というように説明されることが多かったようです。それは間違いではないのですが、
これはもともと方言の違いに過ぎないということも分かってきました。
明治期にいわゆる「標準語」と呼ばれる共通語ができたときに、
九州方言の「に」
京都方言の「へ」
関東方言の「さ」
が存在していて、「に」と「へ」が残り「さ」は方言としてのみ残ったと考えられるのです。
私がこの説明をしたときに、一人の先生から「これまで一生懸命説明してきたことはなんだったの!」という悲鳴に近い声が上がりました。
そんな訳で、ときどき「ガガーン!」と衝撃的な情報にぶち当たることがあります。恐ろしくもあり、また面白くもあり、奥が深い分野です。