保鮮膜

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「食品包装用ラップフィルム」のことを中国語でこう呼びます。

 写真は、私がいつも使っているもの。広州で作られていて、使い勝手は日本と同じです。中国製の他のメーカーのものには使いにくいものもありますが、これは使いやすいです。

 アメリカのニューヨークに住む娘さんが日本の家族に「ラップを送ってほしい」と言った、という話を引き合いに出して、「中国も米国も満足なものが作れない。ものづくりは、やはり日本なのか。」と言った内容の意見を、先日ネットで見かけました。
 この方は「サランラップ」や「クレラップ」をわざわざ日本から持っていらっしゃるようです。

 さてさて、「クレラップ」の方が日本で初めて発売されたラップなのですが、「クレ」は呉羽町からとられています。
 では、「サランラップ」の「サラン」て何でしょう?実はラップフィルムを発明したアメリカ人二人のそれぞれの妻、「サラ」と「アン」からとられたもの。ラップはアメリカ人の発明で、同じ「サランラップ」の名で売られ、現在は環境への配慮から材料を見直した「サラン プレミアム ラップ」が発売されているそうです。

 そう、ラップはアメリカの技術なんですね。「旭化成」のイメージが強いから誤解なさったのかもしれませんが、前身は「旭ダウ」で、アメリカの「ダウケミカル」との合弁だったのだそうです。


 中国も米国も、満足のいくものを作っています。

 現在、日本で城山三郎の「官僚たちの夏」がドラマ化され放映されています。その中で、日本が作った国民車の原型を、アメリカのディーラーが「これはおもちゃだ!」と酷評するシーンがありました。
 自動車技術で世界のトップを走っている日本も、かつてはこんなものだったのです。
 「メイド イン ジャパン」が粗悪品の代名詞だった時代があるのです。

 日本の昭和30年代~40年代に、今の中国は似ているのかもしれません。

 あの時代、日本もたくさんの問題を抱えていました。

 どうか長い目で、見ていただきたいと思います。