桂林、大洪水!―あやしい水没隊、西へ!―

7月2日。夜帰宅すると、マンション1階のエレベーター脇に貼り紙が。
イメージ 1

 変電設備の改造とやらで、何やら数日かけて広範囲にわたって停電する、ということがあとで分かったのですが、とりあえずこのときは
計画停電か、まいったなぁ~。」
 昼間の、しかも朝8時から午後6時までという、人々の仕事や学業にまるがかりの時間。日本なら「お客様のご迷惑にならないよう」深夜から明け方に行うような工事です。
 とりあえず、トイレは流せるように風呂桶に水をためておきました。

 7月3日は朝から予定通り停電。ネットもテレビも使えない私に携帯メール。
イメージ 2

 なんと大雨警報がオレンジレベル。その上は最高のレッドレベル、というところまで迫っているようですが、テレビが見られず詳しいことが分かりません。
 そこへ更に携帯に電話。実は桂林理工大学(旧・桂林工学院)を訪ねる予定があったのですが、その大学の先生から、「今、洪水で解放橋が通れなくなっています。今日の予定は来週にしましょう。」という連絡。
 去年のように、馬の象が水に沈んじゃったかな~、と思いつつラオウーさんに連絡。我が家では何もできないので、ラオウーさんたちと昼ごはんを食べるために八桂大厦へ。
 ちょうど小降りになってきたので歩いて向かったのですが、南門橋から見える中国桂林通信さんのところの前の川の水位がかなり上がっています。なんと小屋の屋根のレベル。
イメージ 3


 さて、実はこの日、ラオウーさんと馴染みのお茶屋「天福堂」さんへお茶を買いに行こうかと話していたのですが、場所は七星公園の裏手。解放橋を渡らなければいけません。
 「解放橋、通行止めらしいよ。」「車だけでしょ。人は歩いて渡れるよ。解放橋の様子、見るのもいいでしょ」というラオウーさんのことばに、二人は「あやしい水没隊」となって、桂林の西へと向かったのでした。
 行ってみると、解放橋は一般の自動車は通行止め。バスと、バイク及び歩行者は通行できる状態でした。渡ってみると・・・。昨年より凄い光景が!
イメージ 4

イメージ 5

漓江沿いの道には既に人間の頭を越える水位で水が流れていました・・・。

 さて、解放橋を渡りきり、七星公園手前まで来ると東江市場の前が冠水状態。自動車の通行も難しくなっています。
「こりゃ、無理だよ。行けても帰れなくなるよ。帰ろう。」という私に「家に帰っても停電でしょ。もう天福堂さんと約束しちゃったし。」と完全に水没隊の隊長と化したラオウーさんは行く気満々。結局バスに乗りましたが、この有様。
イメージ 6

 なんとか天福堂さんにたどり着き、お茶を買うことができましたが、いざ帰ろうとすると案の定バスが来ません。結局元の東江市場まではタクシーで戻れましたが、市場の前が更に冠水していてタクシーは通行不能。三輪自転車に乗り換えて、バスのある七星公園に向かいました。
イメージ 7

 水に浸かりつつ、三輪自転車をひっぱるおじさん。この水を越えて、七星公園前に到着。11路のバスで中山路へと戻ったのでした。

 わしらはあやしい水没隊、となった半日でした。