広西原人をご存知かな?

 北京原人なら、知ってる方も多いでしょう。しかし、広西原人とは?実は北京原人と同時代を生きた原人なのです。桂林近辺にも、彼らの生活の跡が発見されています。
 現在の中国人は、どちらかといえば北の人間は長身、南の人間は背が低い感じです。ところが北京原人と広西原人は逆。広西原人は巨人族だったのです。
 氷河期を迎えたとき、この体の大きさが広西原人に悲劇をもたらします。北京原人たちは洞窟に逃げ込み、そこで暖をとりました。しかし、穴に入れない広西原人は弱っていき、北京原人の食料と化したのです。実際に、発見された広西原人の骨には焼いて食べられた痕跡が見つかっているそうです。
 幻の巨人族、広西原人。彼らもまた、桂林の山水をながめていたのでしょうか。