中国人学生たちが「杏仁豆腐」を知らない件
本日の日本語会話Ⅳ、対象は大学二年生。
学習内容は、学生がガイドになり日本人を案内するというもの。
レストランの場面で、「デザート」という単語が登場。
「みなさん、デザートはわかりますか。」
「わかりまーす。」
ここですかさず私が、
「日本人は杏仁豆腐が好きですね。」と言うと(わかってやってるんですが)
学生たちは目をパチクリ。更に黒板に「杏仁豆腐」と書いてもザワザワ。
三十人近くいる学生のうち、大多数が
「見たことも聞いたこともない。」と答えました。
実は以前にもラオウーさんに「杏仁豆腐って何?」と聞かれたことがあります。
ラオウーさんが日本語ガイドのアルバイトをしたときに、お客さんに
「杏仁豆腐が食べたい。」と言われてわからずに、困ったんだとか。
結局、私がラオウーさんを桂林人・旺角というフードコートに連れて行って
実物を見せてあげました。
つまり、桂林にも杏仁豆腐は存在するのですが、非常にマイナーで
若者が入る一般のデザート店でも見かけないのです。
また、日本のようなゼリーやミルクプリン、こんにゃくゼリーや
杏仁豆腐は売られていないのです。
なんでも、中国大陸では九十年代くらいに新しいデザートにおされて
すたれてしまったスイーツなんだとか。
天津飯やエビチリを中国人が知らないのとはやや違うのですが、
忘れられたスイーツ、それが杏仁豆腐なのでした。