ガンプラのコピーのたどり着いた場所

           以前、中国で製造されたガンプラの記事を書きました。


           まぁ、現在の日本のハイレベルな技術というのも、元は欧米の技術の

           コピーから始まったわけですが、


           そんなガンプラのコピーが一つの到達点にたどり着いたようです。

           その名も「超限猎兵 凯能 KAINAR」!
               
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           144分の1スケール、C-TYPEのプリカーサー・カイナーです。

           C-TYPEというのはバンダイのHGを意識しているようで、

           クラシック・タイプの略です。100分の1のMGを意識した

           A-TYPEもあり、こちらはアドバンスド・タイプとのこと。

           実はカイナーは三機あり、プリカーサー・カイナーは

           プロトタイプのようです。他に重武装フルメタル・カイナーと

           接近戦用コンタクト・カイナーがあり、プラモも発売中です。


           箱を開けるとこんな感じ。HGほど部品は多くなく、

           昔のガンプラに近い感じです。
                
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           これで値段は100元(約1600円強)以上するので、

           日本のプラモのレベルからしても高いですが、

           バスが1元、缶コーラが2元(桂林の場合)の中国の物価

           レベルからすると、超高級玩具です。

           中国のマニアからは「現在の中国では最高レベルのプラモ」

           と評されているようです。


           さて、設定ではこのカイナー、地球連邦ならぬ月球城邦が

           秘密裏に開発したASY-TAC FRONTEER。このアシタック・フロンティア

           略してATFというのがモビル・スーツに相当する呼称です。

ASYはAsymmetricで非対称、 TACはTacticalで戦術、分かりやすくいうと

           一機で多数の敵を相手にできるという意味をもたせているようなのですが、


           フロンティアのつづりがFRONTIERではなくFRONTEERとなっています。

            
           なんと、これにはとんでもない設定があり、FRONT(先行)+EER(者)

           という意味だというのです。


           「先行者」をご存知でしょうか?中国の実在のロボットです。

           2000年に湖南省にある国防技術科学大学で開発されました。


           ちなみに私、桂林に日本で制作されたプラモの完成品を持ってきております。

                
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つまりこの「先行者」が宇宙世紀のような時代になると「カイナー」に

           発展するというわけです。恐るべし、中国科学!


           というわけで、このプラモ、組み立てましたらまた記事を書きます。