「柳州螺螄粉(リュウジョウ ルォスーフェン)」

    本来、桂林の食べ物ではないんですが、このところ桂林市内にお店がどんどん増えています。

 私も、最近は簡単な昼食として、雁山キャンパスの入り口バス停前の店を利用するようになりました。

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 「桂林米粉」が、始皇帝の命令により運河「霊渠」の建設が行われたことから生み出され二千年以上の歴史を持ち、アジアのライスヌードルの先祖とされているのに対し、

 この「柳州螺螄粉」は、どんなに遡っても1960年代に初めて作られたとされ、1980年代に今のように柳州人に愛される存在となったようです。

 一見、「桂林米粉」に唐辛子のスープをかけただけのように見えますが、実は大きな違いがあります。

 それは「米粉」。「桂林米粉」が工場直送の生のものを使うのに対し、「柳州螺螄粉」は乾燥したものを水で戻してから使います。特に油分が抜けた古米の方がおいしい「柳州螺螄粉」が作れるのだとか。
 そのため、ややコシのないようにも感じられる「桂林米粉」に対し、「柳州螺螄粉」はかなりの弾力があります。

 そして、その名のとおり「螺螄」=「タニシ」で出汁をとった唐辛子スープが特徴。様々な香辛料や漢方薬も入っているとかで、辛いのが好きな人は上に浮いているスープを、そうではない人は真ん中から下のスープを大鍋からかけてもらいます。
 以前、学生がスープを吹いて食べていたので、「熱いの苦手?」と聞いたところ、吹くことで表面に浮いた辛味成分を向こう側に寄せているのだ、ということが分かりました。

 また、タニシの肉を入れないのが正しい「柳州螺螄粉」だそうで、レタスや揚げたピーナッツ、同じく揚げた湯葉、酸っぱい筍や大根の漬け物をトッピングして食べます。

 150gの「米粉」に、辛いスープで煮込んだゆで卵を追加トッピングして、このお店のお値段は5元(日本円で70円弱)です。