「月餅」ザ・ニュータイプ

 はい、まるで日本のバレンタインデー商戦を思わせる、中国の「中秋節」商戦の季節が到来しました。
日本がチョコレートであふれかえるように、いま桂林は「月餅」であふれかえっています。
 おまけに「中国建国60周年」の国慶節と中秋節の時期が重なるため、今年はいつになく盛り上がりそうです。

 さて、オーソドックスな「月餅」と共に、最近は見慣れぬ「月餅」も売られています。

 まずは・・・
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 表面が透明な「水晶月餅」と名付けられた種類の一つ。お味の方は・・・
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 ・・・「冰淇淋味」、なんと「アイスクリーム味」です。食べてみると、食感は日本の和菓子「葛桜」に近い感じ。餡がバニラアイスを思わせるようなカスタードらしき味ですが、なぜかソフトクリームのコーンの味が強くします。中国では「アイスクリーム」も「ソフトクリーム」も同じ「冰淇淋」なので、当然なのかもしれませんが。
 試しに冷やしてみましたが、表面はともかく餡が「粉っぽい」のでアイスクリームっぽさはゼロ。

 続いては・・
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 これも最近よく見るようになった「冰皮月餅」という種類の中の一つ。味は・・・
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 「水蜜桃蓮蓉」、つまり「桃風味の蓮の実の餡」が入っています。
 ちなみに、白い皮の部分は日本の「薄皮まんじゅう」のように米の粉と山芋の粉を合わせたもののようなんですが。
 食べてみると、皮の部分が思っていたよりも水っぽく感じられました。つまり、「桃風味の皮やや厚めの薄皮まんじゅうなんだけど、皮の部分が妙にベッショリしている」という食感。

 伝統への挑戦は、これからも続いていくのでしょうか。