ブルース・リーのお師匠様、の話。

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 甄子丹(ドニー・イェン)主演、洪金寶(サモ・ハン・キンポー)アクション監督の映画、「葉問」を桂林電影院にて鑑賞。

 葉問(イップ・マン)は李小龍(ブルース・リー)の師匠。咏春拳の使い手です。

 映画前半は葉問の超人的な拳を描くアクション編。かなりコミカルなところが多く、場内も何度も笑いに包まれていました。
 しかし後半・・・、ど~んと重苦しい反日映画に。日本人俳優・池内博之と渋谷天馬が日本軍の将校として登場。池内博之は日本空手の使い手で、かなりの強者ですが最後は葉問にコテンパンに叩きのめされます。
 渋谷天馬の副官はまさに悪逆非道。典型的な「日本鬼子」を演じています。しかし、「これ日本で上映できるの?」というくらい、徹底的に悪の日本人が描かれています。聞くところによると、同時期公開の
梅蘭芳」(有名な京劇役者が主人公の映画)も同様に反日が描かれているそうです。

 そういえば、李連杰(ジェット・リー)主演の「SPIRITS(霍元甲)」でも霍元甲は日本人に毒殺されてしまいます。有名なストーリーらしいですが、実際の霍元甲は持病の肝硬変または肺結核で亡くなったのだそうです。

 有名な人々で反日映画が作られていくのはなんとも複雑な心境です。アクション映画の部分としては、甄子丹(ドニー・イェン)の動きは素晴らしいし、充分楽しめるのですが。時代背景として仕方がないと言えばそれまでなのでしょう。