今日は旧暦では閏7月19日

 中国では、生活面ではまだまだ旧暦を使う場面が多く、特に春節は毎年前後します。これは太陰暦が大の月30日、小の月29日で終わり、365日を1年とする太陽暦とずれるため。特に3年に一回は同じ月を繰り返さないとなりません。
 今年はその年に当たり、旧暦の7月の次にもう一度7月が来るのです。ややこしいので2回目の7月を
閏(うるう)7月と呼びます。

 桂林の南、柳州で2年間農業に携わった同期によると、この旧暦、農業を行っていく上では無視できないそうです。それもそのはず、中国ではこの旧暦を「農暦」と呼ぶのです。
 当然、太陽暦に換算すればその年によって違う月日になるのですが、「種を蒔く日」「田植えをする日」といった日を守っていれば、きちんとうまくいくというのです。中国五千年の経験が編み出した偉大なる知恵なのかもしれません。

 7月が二回という暦が、どのような環境になるのかは分かりません。ただ、いつもより遅い中秋の名月(今年は10月にずれ込みます。)に、なんとなく違和感を覚えてしまうのでした。