クリスマスこそ「花売り少女と白い粉」を!

           ズバッと参上!ズバッと解決!

           人呼んで、さすらいのヒーロー!

           快傑ズバット


           今日ご紹介するのは第5話「花売り少女と白い粉」。

           初回放送時、私が衝撃を覚えた回です。


           快傑ズバットのベスト・エピソードとして、

           挙げることができます。


           第5話が放送されたのは1977年3月2日。

           そう、全くクリスマスとは関係ない日。


           しかしここに、マッチ売りの少女が登場するのです。

           しかも東京の街角に。

           当時でも「今どきこんな少女はいないだろう」と思いましたが、

           そこは快傑ズバット、何でもありです。

           この少女にマッチを売らせているのが今回の悪役「紅蜘蛛」です。
                  
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           どう見たって「悪い人」ですがマッチ売りの少女・ミチルは

           「紅蜘蛛のおじちゃん!」と慕っています。

           主人公・早川健はミチルを救おうとしますが、ミチルに

           「紅蜘蛛のおじちゃんはいい人よ!」と拒絶されます。

           マッチも自らすすんで売っているというのです。


           しかし、今回の話は少女が寒空の東京でマッチを売っていることが

           問題ではないのです。

 
           実はミチルは、「お嬢ちゃん、黒いバラとマッチが欲しいんだが」と

           いう「合言葉」を言った客にしかマッチとバラを売りません。


           何故なら、その黒いバラとマッチの中には「白い粉」が隠されているのです。

           
           何も知らずにミチルが麻薬を売っていることに早川健は愕然。

           テレビを見ていた私も愕然。

           どう考えても、特撮ヒーローの話とは思えません。


           更に卑劣な紅蜘蛛はミチルを「用済み」と、早川おびき出しの

           道具に使うのです。さあ、次の写真をご覧ください!
                  
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ミチルを演じたのは、国民的テレビ番組「ケンちゃん」シリーズで

           妹チャコちゃん役だった佐久間真由美。この国民的子役を、

           採石場に連れて行き、吹き替えなしでクレーンからロープで吊るす、

           というとんでもないことをやっています。これぞ、ズバット


           この後、快傑ズバットが現れミチルを救出、紅蜘蛛を必殺技

           「ズバット・アタック」で倒します。
                
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ラストシーン、海にミチルの声が響きます。

           「早川のお兄ちゃ~ん、ミチルを許して~、ごめんね~!」

           クリスマス、是非是非レンタルしてご覧ください。