上海 携帯電話紛失事件 顛末 その①

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 恥ずかしながら、上海にて携帯電話を紛失してしまいました。

 8月14日、午後2時。新鑑真号は上海・高陽路碼頭に接岸しました。このとき、私は宿泊していた特別室でカバンから携帯電話を取りだし、腰に装着しました。
 ここで大きな間違いを犯したのです。一時帰国している間、日本で使用していた携帯電話も腰に装着するタイプだったのですが、この日本の方式で装着してしまったのです。つまり装着方法が正しくなく、携帯電話はきちんと腰に固定されていない状態でした。

 そして、入国手続きの後、タクシーに乗って予約していたホテルへ。この車中に携帯電話を落としたのですが、そのときは気づくはずもありません。

 運悪く、折しもオリンピック開催中の厳戒態勢。チェックインの時に、「パスポートを貸してください。これから公安へ行って、あなたの宿泊を登録してきます。30分ぐらいなので、部屋で待っていてください。」とのこと。
 このために、部屋でじっとしていたことが更に携帯紛失に気づくのを遅らせてしまいました。

 ようやく携帯紛失に気づいたのは、タクシーを降りてから約1時間後。少し考えて、とりあえずホテルの電話を利用して、桂林の友人に電話。事情を話して、私の携帯宛に電話をしてもらいました。
(自分の携帯の番号がうろ覚えだったもので・・・。)

 待つことしばし。

 ホテルの部屋の電話が鳴りました。「携帯、あったよ。タクシーの運転手さんと連絡とれた。彼は最初、計算機だと思っていたんだって。会社の方に届けてくれるから大丈夫。」桂林の友人が、運転手さんと話をつけてくれたのです。

 一安心。

 ところが・・・。夜になって、友人がタクシー会社に電話しても「携帯電話は届いていない。」とのこと。おまけに私は領収書をもらっておらず(これにも訳があるのですが)、友人も電話でタクシーの登録番号を聞き忘れ。
強生という会社名と朱さんという運転手さんの名字を確認したのみ。携帯に電話しても出ない・・・と連絡が入りました。
 試しに私もかけてみました。10回コールを三回繰り返しましたが、出ません。ついには、「電源が入っていません。」という状態に。

 一転、「返してもらえない」という思いが、胸に渦巻きます。友人も、「運転手本人は返すつもりだったかもしれないが、例えば息子とかから価値を教えられて、返すのが惜しくなったのではないか。」などと言い出します。会社に確認しても「携帯は届いていない」との返事。

 こうして1日目の夜は更けていったのでした。

 写真がその携帯です・・・。ウインドゥズ・モバイルでPCの能力も持っているので、確かに計算機に間違えられる外観をしているのですが・・・。というわけで、つづきます。