45年経って、リメイクする意味がどこにあるのか。

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 まもなく公開の映画です。関係者がみんないなくなったところで作った、という感じですね。

 オリジナル自体、前年の「用心棒」が好評だったために急遽作られた面があります。原作となっている山本周五郎の『日日平安』の主人公は、腕の立つ人間ではありません。東宝の求めに応じて、クロサワが主人公を「用心棒」のキャラクターに置き換えたのだそうです。

 私は62年の作品が大好きなので、07年の作品はDVDをただでもらっても、おそらく見ないでしょう。テレビでかかる、62年の作品そのままの台詞が流れる07年版の宣伝スポットは見るたびに気が滅入ります。

 次回の桂林訪問時はオリジナルの「用心棒」と62年版(こういう言い方をしなければならなくなったことにも腹が立つのですが)を機内で楽しもうと思っています。